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「とあるカフェの文化祭」蓄音機とヱロ朗読とJAZZと三味線と詩吟の会

 

蓄音機とヱロ朗読とJAZZと三味線と詩吟

 

 

個々に楽しむことはあっても、この5つを一晩に堪能できる機会など、ほぼ無いと言ってもいいだろう。

今回は以前の英会話の回でも紹介した近所のカフェ「さんさき坂」で、この奇妙なイベントに突撃してきた。

 

 

『蓄音機』

みなさんご存知、レコードを針で読みとるやつ。

映画の1シーンに登場する事はあっても、実物をあまりおみかけする事は、昨今では稀である。私も実物を見るのは2回か3回目で、しかも実際に演奏しているところを見るのは初めてであった。

 

 

 

ほんとうに素晴らしい音色で、

 

「これが本物...すご......」

 

という簡単な感想しか出てこなかった。是非聞いてみてほしい。

 

 

 

『JAZZ』

安易な理由だが、東京ディズニー・シーの「BBB」を見て以来、私はジャズ好きである。別にお金を払って毎週みにいっているとかでは全然ないけど、好きなのはまちがいない。

またいきたいなぁ、、、「BBB」、、、

 

 

 

 

『三味線』

これも蓄音機同様、めったに生演奏を聞くことはない。

それよりも、近くに座ってた普通のお客さんだと思っていた人が、シレッと三味線の達人だったことにおどろきを隠せなかった。

 



 

 

『詩吟』

詩吟といえば、天津木村の「エロ詩吟」が一番最初に思い浮かぶが、今回は真面目な詩吟であった。

このカフェのアルバイトは代々東京芸術大学の学生がつとめる習わしになっているようで、今回の詩吟も芸大生の女の子が吟じてくれた。

 

「あ、ふつうの詩吟ってこんな感じなのね...」

 

天津木村のイメージが強すぎて、正直そんな感想しか出てこなかったが、女子大生がすさまじい声量で吟じるすがたに衝撃をうけた。

お見せできないのが残念である。

 

 

ヱロ朗読』

今回の「エロ」は文学鑑賞??としての「エロ」なので、表記は「ヱロ」にしている。なんとなく。

 

その内容は、《女子大生が谷崎潤一郎の「痴人の愛」を朗読する》という非常にシュールなものであった。

谷崎潤一郎といえば、文学にうとい私でも知っている著名な作家である。

 

特に「性」を題材にした作品が有名で、幼少期のころ、当時小学3年生ぐらいだった私が、図書館で谷崎潤一郎の作品をてにとった瞬間、母が...

 

「じゅんぺいちゃん!!こっちにもっとおもしろい本あるから!!こっち借りよう!!ね!!!」

 

と血相変えてとめられたのを憶えている。

 

 

 

ただ、そのころから好奇心の塊のようだったじゅんぺい少年は鮮明に棚のばしょを記憶しており、後日ひとりで図書館におもむき禁忌に手を染めた。

 

「ん??これってどういう感じ??What's happen??????」

 

残念ながら、当時の私にはまったく理解できなかったが.....

 

 

 

そんな思い出深い谷崎潤一郎の作品を、女の子が朗読するとなると、なんかさすがにソワソワする。

 

文章の内容としては、なにかそんなにアカン描写が含まれているとかではなかったのだが、それでも私のような文学をこころえぬ小童には、正直こっぱずかしかった。

 

しかし、2,30人いるお客さんの誰ひとりとして羞恥の念にかられたようすの人はおらず、みなさん真剣に聞いておられたので、もうすこし文学に対する感性をみがくべきなのかと反省した。(みんな、大人だなぁ...ぜったい何人かオレと同じ気持ちのひといるんだろうなぁ...)

 

 

 

また、カフェの壁にはいたるところにアートが散りばめられており、それを鑑賞するのも楽しみのひとつである。

 

 

 

 

 

最近は映画などの鑑賞も含め、芸術、音楽にふれる時間がとても増え、これらは人生に多大なる幸福をあたえてくれる非常に大切な要素であることをあらためて感じる今日このごろであった。