「地元マジック!??1000億円の魔法」Project BASE 交遊録
新たなるビジネスチャンスとの出会いや、自分の活躍の場を求めて奔走する日々の中、
兼ねてから交流のあった株式会社iCubes様主催の「Project BASE」交流会に参加してきた。
【Project BASEとは】
この「Project BASE」はiCubes様が手がけるフリーランス向けのマッチングサービスの一つで、簡単に言うと、「企業が企画しているプロジェクトに対して、個々のプロジェクトの内容に特化したフリーランスの専門家をマッチングする」サービスである。
例えば、「こんな商品を売りたい」と思えば「その商品の専門知識とその市場に詳しいマーケター」を、「海外に事業展開したい」と思えば「その事業に見合ったコンサルティング」を、といった具合だ。
このサービスの一環として、各回にテーマを設けての交流会が定期開催されており、今回は「地方創生」×「Service Design Sprintプログラム」で地域をもっと魅力的に!
というテーマで開催された。
「Service Design Sprintプログラム」に関しては、またの機会に話をするとして、今回は「地方創生」にスポットをあてて話をしたいと思う。
「地方創生」に関しては、内閣府地方創生推進事務局にて総括参事官を務められている、堺井啓公氏に登壇頂いた。
堺井氏は、2015年のミラノ国際博覧会では担当室長を務められており、
「ジャパンデー」と題して青森「ねぶた祭り」や山形「花笠祭り」等、東北復興をテーマとしたイベントをプロデュース、ミラノ博の成功に多大なる貢献をされた。
現地では凄まじい反響を呼び、日本のブースは11時間待ちという脅威の反響を呼んだという。
この堺井氏は大阪出身という事もあり話自体も大変おもしろかったのだが、肝心の「地方創生」に関しての講演も非常に興味深い内容であった。
【そもそも「地方創生」とは】
就職活動等によって起こる「若者達の地方からの流出」を食い止めるための政策で、ローカル(地方の)アベノミクスとも言われる。
【地方創生推進交付金とは】
講演の内容としては、「地方創生推進交付金」を活用したプロジェクトの推進であった。「地方創生推進交付金」とは、読んで字のごとく地方創生につながるような事業に対して政府が援助してくれるお金のことなのだが、これがすごい!!
その予算総額は年間でなんと1000億円。
事業に必要な経費の8〜9割を負担してくれる。
しかも期間は3〜5年と事業を軌道に載せるには十分な猶予を与えてくれる。
至れり尽くせりのこのプラン、実はもう本格的に始動している。
1つ、実際にこの「地方創生推進交付金」を活用しての事業例を紹介しよう。
この「一般社団法人豊岡観光イノベーション」は、城崎温泉で有名な兵庫県豊岡市と京都の京丹後市が共同で行っている事業の一つで、
外国人観光客のニーズを分析し、そのニーズに合ったツアーや商品の販売を促進し、収益の増加と地域雇用の創出を目的としている。
この事業の場合、交付金はWi-fiの整備や外国人向けのWebサイト運営費用にあてられており、整備したWi-fiの検索履歴からインバウンド(観光客)のニーズを分析し、マーケティング事業の一環として各販売店や企業に情報提供を行っている。
また、外国人向けのWebサイトでは、2〜7泊での宿泊プランを紹介し、その宿泊プランの一部に独自に企画したツアーやその他体験型アクティビティを組み込む事によって、宿泊する旅館等地域商業施設の活性化ばかりか、ツアーコンダクターや体験型アクティビティのインストラクター等の地域雇用に貢献しているのだ。
【地方での事業展開に大きな可能性】
上記で述べたように活用の余地しか感じないこの交付金だが、割りと最近の平成28年度に施行されたという事もあり、残念なことにまだまだ認知度は低い。
「地元で働きたいのに仕事がない」
「何か地元に貢献できるような仕事がしてみたい」
というモチベーションの若者にはうってつけのお得なプランな上に、年間4回も事業案の申請を受け付けてくれるので、是非興味のある方は活用してみてほしい。
自分の人生に新たな使命と価値を与えてくれる事間違いなしだ!!